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山野の道端などに生える多年草。茎は地上をはい、または斜上して分枝し、長さ50センチ前後になる。茎や葉には毛があり茎の上部、葉柄、花柄には腺毛がまじる。対生する葉は掌状に3〜5裂し、葉面には紫黒色の斑点がある。花は長い柄の先に2個つき白色ときには紅色の5弁花を開く。
花の色は画像のように白色だが、東日本ではこの白色が、西日本には紅紫色が多い。花弁と萼片は5個ある。花柱は5裂し、刮ハ(さくか 雌蕊の中が放射状に複数の仕切りで分けられ、果実が成熟した時は、画像左側のようにそれぞれの部屋ごとに縦に割れ目を生じる。つまり心皮の数だけの割れ、種を散布する。)は心皮の上部がくちばし状に伸び、その下端に種がある。
画像のように5裂し裂片は種を1個づつ巻き上げる。花期は7〜10月。
全草が薬用となり、開花期に採取して陰干しにする。よく用いられる民間薬で健胃整腸剤、下痢止めなどの用いられる。
和名は、現の証拠の意味で、服用するとすぐ薬効が現れるというので。別名は、神輿の屋根によく似ており、種は野筋の先につく蕨手(わらびて こぶしのように曲がり巻いたところ)によく似ていることからつけられている。
分布は、北海道、本州、四国、九州。 |
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