キジョラン 「鬼女蘭」
常緑樹林内に生える木質になる、つる性の常緑多年草(少し醜いが、画像左側に垂れ下がっている「つる」に、つかまりながら根元までよじ登って行くことができ、相当な強度がある。)。葉は対生し、卵円形で大きく、基部は円脚か浅い心脚、全体としてはややハート形に近くなる。葉の表面は深緑で、無毛、少しつやがある。花冠は画像のように鐘形で花びらは5個に中裂し、喉部に毛がある。中央に副花冠とずい柱がある。花期は8〜9月。
なお、本種は長距離移動することで知られているチョウのアサギマダラの食草とされ、卵も産み付けられる。画像は、葉の裏側に卵を産み孵った
アサギマダラの幼虫
アサギマダラが好む本種は、ガガイモ科に属するが、この科の植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含んでいる。アサギマダラはこれらのアルカロイドを取りこむことで毒化し、敵から身を守っている。アサギマダラの幼虫を見ても、画像のように
鮮やかな体色をしているが、これは毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられている。
分布は、本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄。
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撮影機種 デジタルカメラ
2003 9 12 撮影
2004 7 16 撮影
UP
2004 7 16 撮影   
2003 9 12 撮影
2003 9 12 撮影
2003 9 12 撮影
2003 9 12 撮影 葉表 2004 7 16 撮影 葉裏
UP
2003 9 12 撮影

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