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陽春の柔らかい日差しを浴びて、五弁の瑠璃色(るりいろ)の花をいっぱいつけて咲く二年草。このキュウリグサは、畑や道端に多く見られる。下の画像や拡大画像では、花が大きいように思われるが、実際は極小の花で、中央のりん片も、花弁に合わすように淡黄色である。
下部の葉は長い柄があり、卵円形。茎の先にサソリ形花序をだし、淡青紫色の花を次々に開く。
二年草・・・秋に発芽し越冬し翌年に枯れる植物を、冬型一年草又は、越年草という。これを「二年生植物」という場合があるので注意を要する。これは、1年目の秋に種を蒔いて発芽させて、年が替わり1月になったことを2年目と考え、2年目に開花〜枯死するので「二年生植物」としている。しかし、普通、「二年生植物」とは種子〜枯死までが1年を超えて2年以内でのものをいう。
なお別名のタビラコであるが、春の七草の一つであるキク科のコオニタビラコの別名(別名・ホトケノザ・タビラコ)も同じでるので注意を要する。
春の七草・・・正月七日の七草粥(がゆ)に入れる若菜。セリ・ナズナ・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ(タビラコ)・スズナ(カブ)・スズシロ(ダイコン)の七種。
本種は、派手な目立つ花ではないが可憐なハナイバナやヤマルリソウとともに、私の好きな植物のひとつである。花期は3〜5月。
和名は、葉をもむと、なんとなく胡瓜のにおいがするのでつけられている。
分布は日本全土。 |
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