|
山野の道端、草地に生える多年草。茎の高さは10〜30センチになる。葉は線形〜広線形で、画像のようにふちに白色の長い毛があり、先が黒くなっている。茎の先に赤褐色の花が多数集まった卵球形の頭花をふつう1個、まれに2個つける。画像のように個々の花は、はっきりせず玉のようなかたまりとなっている。雄しべは6個あり、花被片より短い。花糸はごく短く、葯が目立つ。
本種は雌性期と雄性期(花期のうちに、個体内の個々の花が雌から雄へと性表現を変えることを指す。すなわち、開花時点では雌しべのみが成熟して花粉を受け取ることができるが(雌性期)、やがて雄しべが成熟し花粉を放出するようになる(雄性期)。)からなる。画像周囲の黄色くなったとがった花は雌性期の花で、6枚の花被片はまだ開いていない。画像は赤褐色の花被片が開き6個の黄色い雄しべが見える。
花期は通常4〜5月であるが、撮影エリアないでは3月から見られる。。
和名は、多数の花が集まった頭花の形が、大名行列の毛槍に似ているため。
分布は、北海道、本州、四国、九州。 |
|
|