シャガ 「射干」
山地や丘陵地の湿った林下に生える多年草。撮影エリア内では普通に観られる。このシャガは、古い時代に中国から渡来したと言われる。葉は、長さ30〜60センチ、幅2.5〜3.5センチで光沢のある鮮緑色。根茎は、浅く地中に横たわり、細長い枝を出して増える。
4〜5月頃、
分枝した茎の先に5センチぐらいの淡白紫色の花を開く。朝開いて夕方しぼむ。外花被片のふちは細かく切れ込み、中央部に橙黄色の斑点と、とさか状の突起がある。内花被片はやや細く先は浅く2裂する。花柱の裂片の先は2裂し、さらに細かく裂け、花弁のように見える。
この花は、三倍体植物なので、結実しない。和名の「射干」は、ヒオウギ(檜扇)のこと。花期は4〜5月であるが、大磯丘陵では3月には咲き始める。
三倍体植物・・・基本の染色体数の三倍の染色体数をもつ生物体。四倍体と二倍体との交雑によって生じ、不稔性になることが多い。種なし果実の育成に利用。
ヒガンバナセイヨウタンポポなどには自然にも存在し、これらは無性生殖によってふえる。
分布は日本全土。
画像をクリックすると大きく表示されます
撮影機種 デジタルカメラ
2002 3 22 撮影
2002 3 22 撮影
UP
2002 3 22 撮影
2001 3 30 撮影
2003 4 4 撮影
2001 4 6 撮影
左はムラサキケマン 2005 4 8 撮影 上はアオキ・下はヤエムグラ
UP
2001 4 11 撮影
2001 4 11 撮影
2003 4 11 撮影 左はハコベ右はヤエムグラ
UP
2002 4 19 撮影 2001 4 20 撮影
2005 4 8 撮影

植物群の目次 植物群の索引 TOPページに戻る