サイハイラン 「采配蘭」
山地や丘陵地の木陰に生える多年草。撮影エリア内では分布するもまれ。偽球茎(ぎきゅうけい・ ラン科植物の地上茎や花茎の一部が肥大して球茎のようにみえる器官)は卵形で、1〜2個の葉を頂生する。古い偽球茎は横に並ぶ。葉は長楕円形で長さ15〜35センチ、先は尖る。花茎は高さ30〜50センチで10〜20個の花を総状につける。花は細長く紅紫色を帯び垂れ下がる。花期は5〜6月。
ずい柱(雄しべと雌しべが完全に合体して一本の構造になっている部分。)は、画像先端の
白い棒状の部分で、先の淡黄色の部分が葯(やく・雄しべの一部で、花粉をつくる器官。)で、下向きに4個の花粉塊がある。ずい柱の下側が唇弁で、先のほうで3裂し、中裂片は大きく、画像のようにとよ状に曲がる。左右下側の裂片は紅紫色である。上側は側花弁であまり開かない。
花のつき方を見ると、一部一方方向に偏っているようにみえるが、全体的には画像のように房状の状態でついて垂れ下がっている。
和名は、花序を指揮を執る采配に見立てたもの。

分布は、北海道、本州、四国、九州。
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撮影機種 デジタルカメラ
2002 5 24 撮影
2004 5 7 撮影
2004 5 7 撮影
UP
2005 5 13 撮影      2005 5 20 撮影
2002 5 24 撮影
UP
2002 5 24 撮影
2002 5 24 撮影
2002 5 24 撮影
UP
2002 5 31 撮影
2003 5 23 撮影
2003 5 30 撮影
2003 7 4 撮影
UP
2003 8 22 撮影 右はヤブラン
2003 8 22 撮影
2003 7 4 撮影
2004 1 9 撮影
UP
2004 3 19 撮影

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