ニッケイ 「肉桂」
クスノキ科のニッケイ属に属する常緑高木で、根から香料としての肉桂(シナモン)がとれるため栽培される。根はかって駄菓子屋でニッキと売られていた懐かしい樹木である。高さは10〜15メートルで、5〜6月散形花序に小さい淡黄緑色の花をつける。葉は長楕円形で画像のとおり、はっきりした三行の脈がある。傷つけると肉桂の匂いがする。
同じ仲間の
ヤブニッケイ三行の脈があり、匂いは本種に比べやや弱い。
分布は、徳之島、沖縄島、久米島及び石垣島に自生しており、根皮を桂皮の代用として用いる。なお原産地は中国南部からベトナムのあたりにかけてと推測されている。
日本には8世紀前半に伝来しており、正倉院の御物の中にもシナモンが残されている。しかし、樹木として日本に入ってきたのは江戸時代、亨保年間のこと。
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撮影機種 デジタルカメラ
2003 1 3 撮影

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