ヒカゲイノコズチ 「日陰猪子槌」
林内や林縁の日のあまり当たらないとこに生える高さ1〜1.5メートル多年草。茎は四角形で、節がふくらむ。葉は対生し長楕円形で薄く、先はとがる。茎の先や枝先に細い花穂をだし、緑色の小さな花をややまばらにつける。同属のヒナタイノコズチ密集してつく。花被片は5個で先はとがる。仮雄しべ(雄しべの葯(やく)や花糸が発達しないか、退化し、本来の生殖機能を持たない)は平たくてあまり目立たない。胞果は長楕円形で花被片に包まれている。なかには種が1個あり、熟しても裂けない。花期は8〜9月。
和名は、日陰に生え、茶褐色のふくれた節をイノシシのかかと(膝のように見える部分)にたとえたもという。
なお、以前はヒカゲイノコズチとヒナタイノコズチを一緒にイノコズチ(花は横向きに開くが、果期には下向きになって、花序の軸にぴったりくっつくのが特徴。)と呼んでいた。ともに根を乾燥したものを漢方で牛膝(ごしつ)と呼び、漢方では、浄血、利尿、通経、中風、脚気などに用いられる。
分布は、本州、四国、九州。
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撮影機種 デジタルカメラ
2004 9 24 撮影 蔓状の花はヤブマメ
2002 9 25 撮影 
UP
2002 9 25 撮影 
2005 10 21 撮影 
2004 10 22 撮影 
UP
2004 10 22 撮影 

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