ヤエヤマブキ 「八重山吹」 
山地、丘陵地の林縁の明るい木陰などに群生する落葉低木。茎は細く、柔らかい。背丈は1mから、せいぜい2m。地下に茎を横に伸ばし、群生する。撮影エリア内ではまれ。花は側枝の先に1個づつ重弁ヤマブキは5弁花)の黄色い花をつける。花期は4〜5月。葉は互生し、卵形〜狭卵形で尖り鋸歯がはっきりしている。画像のとおり花弁だけが生育し雄しべも雌しべも退化した本種は実がならない。
室町時代の武将であり、江戸城を築城した太田道灌の伝説で、突然の雨で蓑(
みの)を借りようとしたところ、その家の貧しい娘は、蓑も貸すことができないことから、ヤエヤマブキの枝を差し出しながら「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞかなしき」と、詠んだ古短は、このヤエヤマブキである。実がならない八重山吹をかけたものである。なお、道潅は、この歌を知らなかったことを恥じて、以後歌道に励んだという。
分布は、北海道、本州、四国、九州。
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撮影機種 デジタルカメラ
2001 4 11 撮影
2001 4 11 撮影
UP
2003 4 11 撮影
2001 4 27 撮影
2001 4 27 撮影
UP
2001 4 27 撮影

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