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山地、丘陵地の谷沿いなどの湿ったところに生える夏緑性の多年草。撮影エリアないでは少ない。本種は他の種に比べ大きな特徴として、画像のようにソ-ラスが中肋寄りに集まり、ソーラスを覆っている包膜が釣形や直線形である。
もう一つの特徴として、少し分かりにくいが、最初の軸についた小葉の一片が、次の二片より小さい。
和名は、ワラビと名がついているが、ワラビの仲間ではなくオシダの仲間である。画像のようにワラビに似ているが食べられないためイヌがつけられている。
普通、シダの葉の裏面に胞子を作る。胞子は胞子のうの中に形成され、この時に減数分裂が行われる。胞子のうは普通は集まって小さな固まりになり、これを胞子嚢群(ほうしのうぐん、ソーラス)と呼ぶ。胞子のう群は葉の裏面に一定の形で配列し、分類上の重要な特徴とされる。
分布は、北海道、本州、四国、九州。 |
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