マンサク 「満作」
山地の林内に生える落葉小高木で。2月、葉に先駆けて画像のように黄色い紐状の花弁が咲き始める。厳冬の中でひときわ目立つ本種は、踊りこの手足のようで面白いことから、古くから花木として植栽されている。
花にはがく、花弁と雄蕊および仮雄蕊が
4個ずつあり、雌蕊は2本の花柱を持つ。果実はさく果で2個の大きい種子を含む。
和名は、早春に他の花より早く「まず咲く」からとも、また、各枝に花がたくさんついて「豊年満作」だからとも。本種は欧米でも人気があり、英名はJapanese witch hazel(魔女のハシバミ)と呼ばれている。
分布は、本州、四国、九州。

手元の新聞資料であるが、本マンサクの撮影(2003・2・21)6日後(2003・2・27)、朝日新聞に「マンサク咲かぬ春」と題して、全国的本種が咲かなくなってきている。全国的に原因不明の葉枯れが広がっているためで、被害は、山を彩る自生のマンサクだけでなく、園芸品種にも現れ、すでに全滅に近い地域もあると報道されている。
森林総合研究所(つくば市)が全国のマンサクが、葉枯れは本州、四国のほか全域に及んでいるとの調査結果を載せている。
原因は、5月頃葉がでて間もなく葉枯れが始まり、数週間で茶色になる。5〜6年で枯れるようで、樹勢の衰えとともに花も見られなくなる。症状から糸状菌((カビの仲間)の感染が疑われるが、まだはっきりしていない。と原因を述べている。

丘陵では、画像のとおり見事な黄色い花を咲かせ、画像として残すことができたが、全国的に広がっているこの葉枯れ要因を早くつき止めたいものである。
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撮影機種 デジタルカメラ
2003 2 21 撮影
2003 2 21 撮影
2003 2 21 撮影
2003 2 21 撮影

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