スギ 「杉」
スギは日本特産の針葉樹とされてきたが、近年は中国にも自生するとみなされる。日本の樹木でクスノキについで巨木になり、古くから植栽され建築材として利用されてきた。樹齢は屋久島の例を見ても長い。撮影エリア内の高麗山の植栽でもその歴史は古く、また、戦前戦後の植栽などについて中島浩一氏の「高麗山県民の森 森 林 植 生 変 遷 史 ?寺社領地から御料地、 そして県有林へその 2 0 0 0 年の歴史を振り返る」に詳しく経緯が記されている。
高麗山の風景の一端をなす杉林は、北経路の斜面(昭和24・25年植栽)などでもその姿を垣間見ることができる。
スギは雌雄異花で、花期は3〜4月。雄花は
楕円状で淡黄色。前年枝の先に多数穂状につく。雌花は球形の緑色で、前年の枝の先に1個ずつつく。実は球形で、10月頃褐色に熟して裂開する。葉は鎌状針形で枝にらせん状につく。樹皮は赤褐色で縦に裂けて、薄く長くはがれる。なお、3月に入ると杉の花の花粉が飛びはじめ、花粉症で悩ませられる。
分布は、本州、四国、九州。
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撮影機種 デジタルカメラ
2005 3 25 撮影 
雄花 2005 2 25 撮影
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2005 2 25 撮影 雌花
2005 2 25 撮影 雌花
2004 10 15 撮影 
2004 10 22 撮影 
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