フデリンドウ 「筆竜胆」
山野の日当たりのよいところに生える小さな二年草。撮影エリア内でも分布するが少ない。上半部に葉が蜜に対生する。葉は広い卵形でやや厚く、裏面はしばしば紫色を帯びる。茎の先に青紫色の花が数個集まってつく。花冠は鐘形。花期は3〜5月。
リンドウ科のリンドウ属の特徴として、花冠の裂片の間に、
副片があり、子房(しぼう 花柱の下にあるふくれた部分で、果実となる。)の柄の基部に蜜線がある。
リンドウ科の花は、雄しべ先熟。咲き始めは雄性期で2個の柱頭は閉じているが、画像は雌性期で雄しべは花粉をだし終わり、
板状の柱頭が開いている
雌性期
・・・花期のうちに、個体内の個々の花が雄から雌へと性表現を変えることを指す。開花時点では雄しべのみが成熟して花粉を放出するが(雄性期)、やがて雌しべが成熟し花粉を受け取るようになる(雌性期)。
二年草・・・秋に発芽し越冬し翌年に枯れる植物を、冬型一年草又は、越年草という。これを「二年生植物」という場合があるので注意を要する。これは、1年目の秋に種を蒔いて発芽させて、年が替わり1月になったことを2年目と考え、2年目に開花〜枯死するので「二年生植物」としている。しかし、普通、「二年生植物」とは種子〜枯死までが1年を超えて2年以内でのものをいう。
和名は、筆リンドウの意味で、つぼみの様子がふでの
穂先に思わせるので。漢方では竜胆(りゅうたん)と呼ぶが、根がたとえようもなく苦いことから、最高の竜の胆(きも)のようであるとして付けられた。
なお、神奈川県内の鎌倉市と南足柄市は、「リンドウ」が市の花として制定されている。
分布は、北海道、本州、四国、九州。
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撮影機種 デジタルカメラ
2003 4 18 撮影
2004 4 2 撮影
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2003 4 4 撮影
2003 4 4 撮影
2004 4 9 撮影
2004 4 9 撮影
2004 4 9 撮影
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2003 4 18 撮影
2003 4 18 撮影
2003 4 18 撮影
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