セイタカアワダチソウ 「背高泡立草」
別名 セイタカアキノキリンソウ
空き地や河原の土手などに生える北アメリカ原産の多年草で、観賞用に栽培されていたものが野生化し、戦後急速に全国に広がった。茎は高さ2メートルぐらいに伸び、地下茎を伸ばしてふえる。茎や葉には短毛があってざらざらする。葉は披針形で先はとがる。茎の先に大型の円錐花序(えんすいかじょ 総状花序の、花に当たるところに総状花序がつくもの。)をだし、黄色の頭花をびっしりつける。花びらは画像のように反り返る。花期は10〜11月。
同じキク科のアキノキリンソウ属に、別名アワダチソウの
アキノキリンソウがあるが、きらわれものの本種に比べ、ミズヒキハギススキなどとともに、秋を代表する野生の一つである。
なお、大群生をなす本種は、一時この野生種で埋まってしまうのではないかと思われたが、成長を抑えるための物質をだす他感作用(アレロパシー効果 ある植物が他の植物の生長を抑える物質を放出したり、あるいは動物や微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果の総称。アレロパシーを有する植物としては、マツ、ソバ、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、クルミなどがよく知られている。)により、群生地に他の植物は入ってこないが、成長を抑えるための物質を出すため、自分の発芽もできず枯れていく。風に飛ばされた種は、そこでまた群生し枯れていく。この作用を繰り返し、一定の場所に定着できない植物である。

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撮影機種 デジタルカメラ
2002 10 11 撮影
2004 9 24 撮影 右下はミズヒキ
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2001 10 5 撮影
2001 10 5 撮影
2002 10 11 撮影
2005 10 14 撮影
2005 10 14 撮影
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2004 10 15 撮影
2001 10 19 撮影
2001 10 19 撮影
2003 10 24 撮影
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2006 2 3 撮影
2006 2 3 撮影
葉表 2005 10 14 撮影  葉裏
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円錐花序

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