南斜面では、江戸時代以降大きな伐採が無い関係で、土地本来の自然状態が
良く保たれ、スダジイ・タブノキの大木を中心にウラジロガシ、アラカシ、カゴノキ等
の常緑広葉樹が茂り、その中にケヤキ、ムクノキ、イロハモミジ等の落葉広葉樹の
大木やモミ、カヤといった針葉樹の大木が混在しています。
中〜低木相ではシロダモ、アオキ、園芸品種の元になっているヤブツバキ、神事
で使用するヒサカキ、枝に刺針ニセジュズネノキ、冬期に赤い実のなるマンリョウ
やカラタチバナ等が茂りその中に高麗山が自生地の北限となるモクレイシが点在
しています。
草本相では、キチジョウソウ、ヤブラン、ヤブミョウガ、ウラシマソウの群落や
オオバノイノモトソウ、イノデ、ベニシダ等のシダ植物の群落が見られます。
なお、林中にスギやヒノキの大木が点在していますが、これは江戸時代〜明治時代
に植栽したものです。
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